『ヤミダミ世界』6話後編 あとがき
『ヤミダミ世界』6話後編を更新しました。
4月から更新開始したのですが、ゆっくり更新して7月になってしまいました。
あとがきの記事になります。
ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。
今回は5話後編で絡み始めたマロン・ヨル・あきらの3人から始まりました。
実は、あきらとヨルの会話をもう少しギスギスさせる予定で、最初の段階では私立通いのヨルをあきらが金持ちの息子だと揶揄うシーンがあったのですが、無くしました。
でも、多分描いていないところでイジってると思います。
ヨルは私立に通っていることにプライドを持っているので、揶揄われるのを嫌がります。
もちろん、受験して受かっているのだから、勉強など努力もあったはずです。
でも「だから、お前たちとは違う」と高圧的になるのが、ヨルの子どもらしさなんだと思います。
マロンに対しても、「自分は優れている人間なのだから、従うのが当然だ」と思い続けています。
6話前編の通り、一部の女子からは見た目で無条件に好かれるタイプですから、それまではスタンスを崩さなくてもやっていけたのだと思います。
それなのに、嫌われているかいないか以外、ヨルにほとんど興味がないマロン。
むしろ、あきらの方に関心が傾き始めているという報われなさです。
マロンにとっては相手が優れているかどうかより、自分を見てくれるか、否定しないかの方がずっと大事です。
あきらは、マロン本人に関心はないけれど、情報は欲しいので彼女に構うことになります。
なんだか変なバランスの3人です。
あとは、少しだけきらりが救われる展開を描けてよかったかなと思います。
真希とガムと3人で仲良く過ごして欲しいです。
普段は関わりがないけれど、特定の状況下でゆるく仲良くする関係性ってなんか良いですよね。
上手く言語化できないんですけど。
そして、今回初めて森山あきらの素顔が出ました。
あきらの素顔は三白眼で目つきが悪く、派手な顔ではありません。
対して妹のみかるは隠さない方が良いんじゃないか?という華やかな美少女な顔つきで、イメージが変わってしまった方や、だからこそメカクレのままが良かったのに…という方もいるかもしれません。
ただ、この2人の顔の違いはずっと前から考えていたことでした。
あきらは顔にコンプレックスを持っており、あえて前髪を伸ばしていますが、みかるは兄の真似をしているだけです。
そんな2人の違いと、花が持つみかるに対する疑惑が重なるシーンになりました。
ちなみに、メカクレの目バレを描くこと自体にそこまで抵抗はありません。
百合短編で描いた天森などは、作中何度も目を出しています。
ですが、あきらについてはかなり慎重に描いていたので、こうやって無事?お出しできて良かったです。
読んでくださった方々ありがとうございます。
とりあえず、6話後編を描き切れて良かったです。
今後なのですが、ヤミダミの漫画を描き続けるのがしんどくなり始めており、休止するか方法を変えるか検討中です。
このことについては次の記事で書きます。
感想などあればWaveboxにて送っていただけると幸いです。
それでは、また。
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